巨人の肩の下

医学と科学の雑記帳

今日の学び200409

更新が遅れてしまいました。8日坊主でしたね…

教科書とかにはあまり書いていないかもしれない実用的な知識の雑記です。ここに箇条書きに書いてあることは後で体系的に整理しようと思います。

・低Kの補正には、健常人では無機酸Kを用いる一方、CKDなどによりアシドーシスがある人の場合は有機酸(アスパラK、グルコン酸Kなど)を用いる。(有機酸塩は、投与によりアルカローシスに傾くため、アシドーシスの治療には適しているが、健常人では塩基過剰になりそれに連動してKが低下し、Kが補正できなくなってしまう。)重炭酸イオンの投与によるアシドーシス補正はK補充後に行う。

・Hbは7を切ったあたりで輸血を考慮。

気胸ドレーンで注意すべきこととして、再膨張性肺水腫だけでなく、肺が再膨張した後血流のみ先に再開するため一時的に換気効率がむしろ落ちてSpO2が低下する点がある。

・降圧薬はDMや蛋白尿あればACEI/ARBがfirst choiceだが、尿蛋白(-)であるような高血圧では高KやAKIのリスクあるのでCa拮抗薬がfirst。ARBは輸出動脈をより開くため、子宮体内圧・GFRともに下げる。DMはhyper filterationになっており、GFRを下げることは尿蛋白を減らす上で有利。

・外来で診るためにはステロイドは30mg程度まで落とす。

・AKIではGFR低下から遅れてCre上昇が起きる。

・尿蛋白/尿クレアチニン比(g/g・Cr)は1日尿蛋白量に相当する。≧0.15の存在がCKDの診断において重要。

・P上昇は動脈硬化の原因となる(特に中膜)。